げーむ日記

にっきです。

私とTCGと部屋とワイシャツと肉と名誉と女と金と

とりあえずこいつをみてくれ。

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私がハースストーンをプレイし始めたのはゲームが日本語化してまもなくの頃。

つまり15年の10月くらい。つまりプレイ歴としては1年と5か月くらいなのである。

何が言いたいのかというと、つまり私は1年と5か月の歳月をかけ初めて『ランク5』に到達したわけである。

 

ここで私のTCG物語を唐突に始めようと思う。べんべん。

 

私のカードゲーム歴として、幼いころに軽くTCGを遊んでいた時期があった。お小遣いは全て拡張パックで消費し、休みの日や放課後は友人たちと集まってTCGに勤しんでいた。

そして、私は周りの友人達にはほとんど負けなかったのである。

 

隠れTCGマニアがいたならわからないのだが、学校中のTCG好きが集まって遊んでいる中には相手になる生徒はおらず、自分と同じくらいの腕前を持った友人数人と上級生のTCGプレイヤーに殴り込み(実際は震えながら声をかけたが)にいって、そのまましばらく同級生と遊んでいた。

 

私はTCGの天才だと思っていたし、周りもそこそこの評価を下していた。

そんな私の鼻が折られたのは中学に上がる少し前の事だった。

 

友人の一人に、3つほど離れた駅前にあるカードショップで開かれる大会に行ってみないか、と誘われたのである。

 

もうそのころにはTCGから離れ、たまに遊ぶくらいだったのだが、自分のセンスを信じて疑わない私はその誘いを快く了承し、100円均一で購入した自前のカードデッキケースを持つと意気揚々と自転車に跨った。

 

1時間ほどして古びたカードショップについた。私はそこに来るのは初めてだったが友人は常連のようで慣れた足つきで対戦台へと私を案内した。

 

まず気づいたのは私達ほどの歳の客が、他に一人もいないということだった。これには純粋に驚かされたし、少し居心地の悪さも感じた。終わったらすぐに出よう…そう思っていた矢先、突然高校生くらいの一人の客に話しかけられた。

「ねぇそこの君。カードみせてよ」

そんな他愛ない言葉だった。だが人見知りの私に恐怖を与えるのには充分だった。

え、え…と、ただただ困惑し取り乱す私を他所に、不意に一緒に来ていた友人が何食わぬ顔で私のデッキケースを取り出すと、どうぞと彼に渡した。

 

特に何を言うでもなく受け取った彼は慣れた手つきでカードの物色を始めたが、時期につまらなそうな顔をすると途中で物色をやめ、また何を言うでもなく私に突き返した。

 

私はその時点でかなりのショックを感じていた。まったく知らない年上の男にいきなり私の大切なカードを弄繰り回されたのである!

 

あの最強の私のデッキを、まるでゴミを見るような顔つきで!

 

私は腸が煮えたぎる…というよりもこの上ない不快感を感じていた。すぐにこの店から出たい…がせっかく1時間かけて来たし、友人の誘いを無下にするわけにもいかない。しかも入店した段階でエントリーを済ませてしまっていたのだ。

 

私は時間が過ぎるのをただただ店のポスターを眺めることに費やしていた。できるだけ他の客と目を合わせないようにしたかったのだ。

 

そして大会の時間が来た。エントリーしている客の名前を中年の店主がつまらなそうに読み上げる。まるで聞き逃したらその場で失格だとでも言いたげであった。

 

私は必死に自分の名前を聞き逃さぬよう努め、聞こえたその瞬間に店主のいるカウンターへ急いだ。

 

カウンターではトーナメントの抽選番号と公式大会の参加賞を渡され、抽選番号の席の方へと顎を使って親切に案内された。

 

そこでも言いえぬ不快感を覚えた私は下を向いたまま席へ座った。デッキを眺め、ただただ先程の男とだけは当たりませんように…そういのる私はさながらスリザリンを嫌うハリーポッターのようであった。

 

全ての参加選手のエントリーが終わり、軽い開会の宣言をきいた私が顔を上げると、そこには見知った顔がいた。

 

一緒に来た友人が目の前に座っていたのである。勿論1回戦の対戦相手として。

 

あまりのことに言葉を失っていた私であったが、先程の男ではないことに安心し、店にいる段階で自分が細かいルールを熟知していないことを察していた私にとってこのマッチアップはとても安心できるもののように感じてきた。

 

私はもう勝つことに興味を失っていたため、もう内容も覚えていないようなデッキを取り出すと審判の役割をする店主に促され、シャッフルのため彼にデッキを手渡した。

 

そこで本日一のショックな体験をする。

 

端的に言うと友人は勝利に貪欲だったのである。私は当時お金もなかったので、カードスリーブにはお気に入りのカードやレアカード、また数少ないお気に入りのデッキのみを収納していた。

 

私が彼に手渡したのはそんな全てスリーブに入っているデッキではなく、レアカード、つまりデッキの主要を担うカードだけがスリーブに入っているデッキだったのだ。

 

私は彼にデッキを返すと、同時に私へと返されたデッキをみて愕然とした。

なんとスリーブ入りのカードが全てデッキの一番下へ配置されるようにシャッフルしていたのである。

 

まず友人間でしかTCGを遊んでいなかった私にとってデッキのシャッフルは自分でするものだったし、スリーブの位置なんて気にも留めなかった。

 

今考えれば一部のカードだけスリーブに入っているデッキはルール違反だったのかもしれない。が私にとっては思いもしないような行為だったし、まともに友人の顔を見ることができなかった。

 

当然主格のカードが引けない私は思ったようなプレイも出来ず、負けが決まると同時に私は礼も言わずに店を出た。友人には辛うじて先に出ているとだけ伝えることができたが、店を出た瞬間に私の目からはボロボロと大粒の涙が溢れ出ていた。

 

悔しかったし悲しくもあった。なんで店主は何も言わなかったのだろう。なんで友人はあんな真似ができたのだろう。色々な考えが頭をめぐり上手く立っていることさえできずショップの壁に寄り掛かった。

 

近くを通りかかった主婦風の女性にどうしたのと尋ねられたが、カードで悔しい思いをしたとも言えず、なんでもないですと顔すら見せずに答えると私は駐輪場へ逃げた。そしてそのまま友人を置いて帰ってしまったのである。

 

その日から私はTCGをプレイするのをやめてしまった。

 

そう、ハースストーンに出会うまでは。

 

ハースストーンという名前自体は某プロ格闘ゲーマーの生放送等で知ってはいた。ただ当時は全て英語だったし、ハースストーンという名前でデジタルTCGというのが中々ピンと来ず、熱心にハースストーンの放送を見ることはなかった。

 

私がハースストーンを始めてみようと思ったのは、私の一番のお気に入りであるところのゲーム実況者Sさんがプレイ動画をアップロードしたためである。

 

実況動画の内容は初心者向けで、ゲームのシステム面やルールなど解説多めの物であったため、TCGをプレイしたことがある私はすぐにゲームの世界観に入り込み、気づいたときにはアカウントを作ってゲームをインストールしていた。

 

アルバイトに行く時間寸前までゲームを遊び、バイトから帰るとすぐに起動してまた遊んだ。

間違いなくあの瞬間は人生で一番ワクワクしながらゲームをしていただろう。

 

一人用をずっと遊びこのゲームはすごい!と一人悶える私だったが、時期に一人用でできることも終わり、対戦の世界へ足を踏み入れることとなる。

 

そこで私が体験したものは、昔カードショップで経験したものと酷似していた。

CPUである酒場の親父を完封していた私が、対人戦となると全く勝てないのである。

 

どんどん自分の知らない強いカードを出され、蹂躙されて負けが決まるとエモートをされ、たまたま勝ちそうになると放置をされる、ということが続いた。

 

結局このゲームもそうなのか…と傷心の私は丁度やっていたSさんの生放送をみた。

 

そこで私はまた衝撃を受けることになる。Sさんはプレイし始めてほとんどたっていないのに、対人戦で連戦連勝していたのだ。しかも本当に楽しそうに。

 

後にSさんはあるTCGの強豪プレイヤーだった時期があるとしったのだが、当時の私にはそんなことを知る由もなく、ただただ感動して、自分もああなれるかもしれない、勝てるようになりたい。そう思ったわけである

 

その日に私は決意を固めた。せっかくなら『無課金』というものに拘ってみよう。レジェンドは私には難しそうだしめげてしまうと意味がないからランク5を目標にしよう。幸い自分は学生で時間もたっぷりある。そう思った私はその日から勉強を重ね…

 

と思ったがそうも続かず、なんやかんやしていると1年と5カ月もたってしまったのだ。

 

いやー驚いたね。